自然・つながりプログラム

2021年9月-10月自然つながりプログラムレポート

9月4日(土)&12日(日)&10月9日(土):ラフティング
場所: 東京都青梅市
参加者: (3日間合計) キャンパー26名、引率職員10名、LIT3名、プログラム卒業生2名、みらいの森スタッフ(述べ)18名
ご協賛企業: モルガン・スタンレーさま
パートナー: みたけレースラフティングクラブさま

10月2日(土):ハイキング
場所: 東京都青梅市
参加者: キャンパー4名、引率職員1名、みらいの森スタッフ4名
ご協賛企業: モルガン・スタンレーさま
 
10月16日(土):牧場
場所: 東京都八王子市
参加者: キャンパー11名、引率職員3名、LIT3名、プログラム卒業生1名、みらいの森スタッフ6名
ご協賛企業: モルガン・スタンレーさま
パートナー: 磯沼牧場さま

継続して行っている施設職員さんとの対話からは、このとても長引く自粛生活が、子どもたち、また職員さんに与える切実な問題が垣間見えます。新型コロナウイルスの影響を受け、常に変化する学校や保護者との状況に合わせ対応する職員さんの過労や心の体調不良、また、自粛生活が長引くことで低下する子どもたちの外で友達と遊ぶ意欲など、長期に渡るこころの健康問題や、社会性育成への負の影響が心配されています。

みらいの森では、より職員さんや子どもたちが安心してプログラムに参加できるよう、複数施設合同のプログラムではなく、この夏のサマープログラム同様、1施設ごとの小規模でのプログラム開催を継続することにいたしました。

  • ラフティングプログラム

毎年子どもたちの大人気プログラムであるラフティングでは、勇気を振り絞ってジャンプに挑戦したキャンパー、初めてのラフティングに大満足し、「物足りない!もっと長くやりたい!施設まで漕いで帰りたい!」と歓声をあげたキャンパーなど、とても盛り上がる1日となりました。

この日のアクティビティは、チームタイムでチームの絆を深めた後に、お弁当ランチとハリボーグミでエネルギーを補充し、午後一番に待ちに待ったラフティングと盛りだくさんです。

チームタイムでキャンパーだけでなく、スタッフや職員さんも苦戦したのがジェスチャーゲーム。それぞれ次の人にどうしたら上手く伝わるかを試行錯誤しながら、少し恥ずかしい気持ちも押し切って、クリエイティブに挑戦してくれました。また、ラフティングの時に頑張りたい5バリューを選ぶ時間では、「KINDNESS-みんなと力を合わせて漕ぐようにしたい」「LEADERSHIP-みんなを引っ張っていけるようになりたい」など、それぞれしっかり目標を考えてくれました。愉快なロールモデルとなるガイドさんと一緒に、石積みチャレンジやらっこ泳ぎ、ボートから川にドボンなど、川を下るだけではなく様々なチームアクティビティを通して、大自然を満喫する1日となりました。

  • ハイキングプログラム

この日は、みらいの森ベテラン4人のキャンパーと一緒に御岳の森と川沿い遊歩道のハイキングでした。全員がリピーターということもあり、チームネームとヘッドカウントを考えるのはキャンパーだけにお任せし、少し苦労したものの、スタッフなしでしっかり考え出し、発表してくれました。五感を意識しながら歩いた森の中では、「雨の雫がかかった蜘蛛の巣を見つけた」「鈴虫の音がした」「岩についた苔を嗅いだら、なんともいえない”自然”の匂いがした」「草をかじってみたら、思ったほどなんの味もしなかった」「木をハグしたら、しっとりしてて気持ちがよかった」など、普段は気が付かないような目線で自然を観察することができました。

おいしいお弁当を食べた後は、河原でのフリータイム。石積みやダム作り、生き物探しなど、残暑の河原を満喫しました。また、「RESPONSIBILITY-ゴミを捨てない、拾う」という目標を書いた子どもたちは、河原に落ちているサンダルやビニール袋、その他様々なゴミをしっかり見つけ、回収することもできました。1日の締めくくりには、自然の素材だけで作るネイチャーアート。それぞれの個性が光る作品を作り上げてくれました。

  • 牧場プログラム

アニマルウェルフェア(家畜福祉)やエコフィードなど、先進的に取り組んでいらっしゃる磯沼牧場さんにて、「牛乳が食卓に届くまで」というテーマのもと、1日を過ごしました。子どもたちはこの牧場プログラムで牛や羊たちと触れ合えることをこの夏から楽しみにしており、朝の集合場所で会った瞬間からわくわくぶりが伝わってきました。

牧場探検を通し、牧場のいろいろな作業をそれぞれチームで学びながら、赤ちゃん牛からとても大きな牛にえさをあげたり撫でたりという滅多にできない体験をしたのち、午後はついに乳搾り体験です。名前を呼びかけながら「よろしくね」と撫でてあげた後、自分の手にミルクを受け、命の温かさを肌で感じることができました。「牛がハッピーになれば、ミルクはもっとおいしくなる」という興味深いお話をお聞きすることもできました。今回の体験も、子どもたちの興味を深め、世界を広げる体験となりました。