卒業生プログラム

2022年4&5月卒業生プログラムレポート

2017年に開始した、高校生向けの「リーダー実習プロ グラム」(LIT)は、これまで6年間継続し、プログラム 卒業生の数は2022年3月には累計13名となりました。 

大学に進学した子、進級した子、就職した子、退職し次の道を模索している子など、それぞれの道を歩んでいます。

心機一転となる春には、プログラム初年度に引き続き、卒業生たちと連絡を取り、彼らの現状と必要としていることの聞き取りを行いました。個別のオンラインでのチェックインに加え、4月にはたけのこ狩りイベント、5月にはキャンプボランティア交流BBQを開催し、和やかな雰囲気の中、卒業生同士も久しぶりに会い、近況報告をすることができました。

また、ボランティアとして、モルガン・スタンレーさん主催の社内向けAwareness Talkに卒業生1名が参加してくれ、自身の施設での体験に加え、大学生活や今後の抱負について語ってくれました。高校生の時から、社会的養護のことをより多くの人に正しく知ってもらいたいという想いのあった彼から、「自分の場合、子どもだから、という理由で、周りの大人に自分の話を真剣に聞いてもらえなかった。みなさんには、自分の子どもではなくても、地域の子に声をかけたり、少し気にしてみんなで子どもたちを見守ってほしい」というメッセージを届けてもらいました。

今後も、それぞれの状況やリクエストに合わせながら、プログラムを進めていきます。

卒業生の声

「たけのこ狩りでは、初めての体験も多く、たのしかったです。」

「新学期になって、対面の授業も増えて、忙しくなった中で、就活のこと、将来のことを考える時間がもっと欲しいと感じています。いろいろな経験をしている人の話を聞くことはとても参考になるので、みらいの森のプログラムがお話しする機会になってよかったです」

ボランティアさんの声

「卒業生と話してまず驚いたのは、例えば「最近、学校はどう?」などと一言聞いただけで今大変なことや楽しいこと、将来への希望や不安、ありとあらゆる話をとても真面目にしてくれたことでした。彼らは話したいことで溢れています。こんな時代(コロナ)ですが、やはり直接会って彼らの話に耳を傾けることの大切さをひしひしと感じました。」

「社会人や大学生として過ごす卒業生の方にお会いしたのは初めてでした。私も社会人ですが、当たり前のように同じ悩みや大変さがあります。例えば、一人暮らしの食事1つでも自分自身で栄養を考えたり結構難しい事は沢山ありますが、それを共有し合えたり解決策やヒントが別の人の暮らしから発見できたり、大変だよねと笑会えたりする瞬間がありました。また、自分自身、日常で疲れ切った時や辛いことがあった時、嬉しい事があった時報告したくなる人がいます。みらいの森は、卒業生にとって、家族でも職場でもない3つ目の居場所のような、そんな場所になっているのかなと感じました。」