リーダー実習プログラム

2024年度リーダー実習プログラムレポート:終了式・ワークショップ

日付: 2025年3月15-16日
場所: 東京都御岳
参加者:キャンパー2名、LIT5名、卒業生5名、引率職員1名、みらいの森スタッフ20名、スポンサーさん8名
ご協賛企業: オラクル, 富士通プロボノ部

先週末、御岳に集まり、LITの修了式を開催しました。LIT(リーダー実習生)プログラムは、4月から翌年3月までの1年間にわたり実施されるプログラムです。今回の修了式は、プログラムの一区切りを迎えるとともに、高校生の参加者一人ひとりの成長と成果を祝う大切な機会となりました。LITの中には、来年度も引き続きLITとして活動する人もいれば、高校を卒業し、児童養護施設を退所して、みらいの森の卒業生として新たな一歩を踏み出す人もいます。

このスペシャルな式には、キャンプスタッフ、スポンサーボランティア、LIT、卒業生、職員さん、そして将来LITを目指す中学生キャンパーが一堂に会した。この1年間の挑戦と成功を振り返り、新たな目標を定め、みらいの森で学んだことが今後の人生にどのように活かされていくのかを改めて考える場となりました。

週末は、継続的なパートナーであるオラクルさんによるスピーチ・ワークショップから始まりました。この1年間、オラクルさんはLITと密接に協力しており、今回のワークショップは、翌日の修了式でのスピーチ準備をサポートすることを目的としたものです。人前で話すことは簡単なことではなく、多くのLITは聴衆の前に立つことに緊張を感じていました。オラクルのボランティアの皆さんのサポートを受けながら、自分自身を振り返り、考えを整理し、伝えたいメッセージを構成し、より自信を持って自分の言葉を伝える方法を学びました。

日曜日は、いよいよ修了式とLITによるスピーチの日です。みらいの森コミュニティは、長年LITの成長を見守ってきたベテランスタッフ、最近彼らのリーダーシップを目の当たりにした新人スタッフ、そして彼らに憧れ、このプログラムに自分たちの将来を見出している中学生のキャンパーたちとともに、LITたちの言葉に耳を傾けました。参加した職員の方々も、施設での日常生活とは異なる視点で高校生たちの成長を感じる機会となったようです。

LITたちはスピーチの冒頭で、最近訪れたLITプロジェクトの京都旅行について発表しました。この旅行は、予算管理、スケジュール調整、細かいことの計画、チームとしての意思決定など、すべてLITたち自身が主体となって企画・運営したものです。1年間を通して培ってきたチームワークや問題解決力、リーダーシップのスキルを実際の経験として活かす貴重な機会となりました。

続いて行われた個人スピーチでは、LITたちはそれぞれの経験を語りました。リーダーシップに関する葛藤や、新たな環境に一歩踏み出すことの大切さ、自信の成長、そしてみらいの森で築いた様々な人々との深いつながりなど、その内容は実に多岐にわたりました。彼らの言葉からは、LITプログラムがどれほど大きな影響を与えているかが伝わり、プログラムの意義を改めて感じることができました。

「つい最近まで、何かのリーダーになりたいと思ったことありませんでした。しかし、LITプログラムを通じて、リーダーシップにはさまざまな形があることを学び、自分自身のリーダーシップのスタイルや、理想のリーダーに近づくための方法を見つけることができました。4月からはLITとして最後の1年を迎えますが、これまでに学んだことを活かしながら、さらにリーダーシップを磨く方法を学んでいきたいです!」

「長年キャンパーとしてサマーキャンプに参加してきた私は、昨年LITとしてサマーキャンプでのアクティビティのリーダーを任されました。しかし、思うようにうまくいかず、悔しい思いをしました。その経験を通して、振り返りをすることの大切さを学びました。自分自身で振り返るだけでなく、仲間にもフィードバックを求め、どうすればもっと良くなるかを学びました。今後は、このスキルをアルバイトや友人関係など、日常生活に活かしていきたいです。」

「私は、もともと恥ずかしがり屋で、声もとても小さかったです。でも、LITプログラムを通して、少し自信が持てるようになり、コミュニケーション能力を伸ばすことができました。これからももっと上達して、自分の意見をもっと伝えていきたいです。」

「私は幼い頃、新しいことに挑戦することが苦手でした。みらいの森に参加し、特にLITプログラムに加わったときは、すべてが新鮮でした。最初はあきらめて、参加するのをやめようと思ったのですが、続けていくうちに、挑戦することがいかに力強いことかを実感しました。普段なかなかやらないことにも挑戦してみることで、自分の可能性が広がります。4月から大学に進学し、一人暮らしを始めるので、これまでの経験を活かして新しい環境でも前向きに挑戦し続けたいと思います。」

修了式では、LIT一人ひとりに、1年間の思い出が詰まったスペシャルな写真アルバムが贈られました。そして卒業するLITには、卒業記念のプレゼントと、昨年から恒例となった卒業生Tシャツが贈られました。このTシャツは、児童養護施設を離れた後も、みらいの森コミュニティとのつながりが続くことを象徴しています。

今年も、参加者一人ひとりが挑戦し、成長し、可能性に満ちた未来を築くことができるよう、LITプログラムのさらなる充実と拡大を目指していきます。

オラクルと富士通プロボノ部のみなさまには、LITが終了式でのスピーチで自分たちの学びを振り返り、発表するサポートしていただき、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

LITの皆さん、おめでとうございます!