日付： 2025年7月13日
場所： 東京都沢井
参加者： キャンパー18名、LIT2名、引率職員6名、みらいの森スタッフ10名、スポンサーさん6名
ご協賛企業： ロバート・ハーフ
パートナー： 坂本博之さん、伊藤由宏さん

先週日曜日は、2019年以来となる特別なみらいの森ボクシングプログラムを開催しました！4つの児童養護施設から集まったキャンパーたちが、青梅市沢井で心と体の力を試すプログラムに挑戦しました。

このプログラムは、特別ゲストでありプロボクサーの坂本博之さんのおかげで実現しました。幼少期を福岡の児童養護施設で過ごした坂本さんは、ボクシングとの運命の出会いを通し、困難を乗り越える道となったこと、そして応援してくれる仲間たちが自分の原動力だったことを子どもたちに語ってくれました。また、この特別な一日をサポートしてくださったロバート・ハーフさまにも心より感謝申し上げます。熱意あふれる6名のボランティアさんが、子どもたちとの活動に熱意を持って参加し、大変意義のある一日となりました。

プログラムは、オリエンテーションからスタートです。キャンパー、みらいの森スタッフ、ロバート・ハーフのボランティアさんが混合チームに分かれ、「Team KO」、「Team Little Upper」、「Team Black Ring」など、ボクシングをテーマにしたチーム名を決め、キャンパーがリーダーを務める形で1日が始まりました。

午前中のアクティビティは、チームで協力して材料を使ってタワーを作るというゲームで、見た目以上に難しく、コミュニケーション力・忍耐力・チームワークが試されました。

お昼は川辺でランチを楽しみ、石を投げて水しぶきを楽しむなど、自然の中で自由時間を満喫しました。

午後はいよいよボクシングの時間です！まずは坂本さんの人生とボクシングキャリアについてのビデオを視聴し、困難を乗り越え夢を追う大切さを学びました。その後、坂本さんとパートナー伊藤さんの指導のもと、「ジャブ」「ストレート」「フック」「アッパー」の基本を学び、グローブを使って一人ひとりがコンビネーションを練習しました。坂本さんは、「ボクシングは言葉にできない感情を表現する力にもなる」と教えてくれました。

プログラムのハイライトは、キャンパーが一人ずつリングに入り、45秒間ノンストップでパンチを打つ体験でした。とても大変でしたが、誰一人諦めることなく、仲間の声援を受けながら全力を出し切りました。本物のボクシングのゴングを鳴らす体験もあり、臨場感あふれる時間となりました。

最後は振り返りの時間でした。キャンパーたちは、自分が乗り越えたことや、みらいの森の5つのキャンパーバリュー（勇気・思いやり・リーダーシップ・尊敬・責任）をどのように体現できたかを考えました。声に出してシェアする子、ジャーナルに書く子、坂本さんを含む全員からサインをもらい集めて誇らしげに見せる子もいました。

この日を実現してくださったロバート・ハーフのみなさま、そして子どもたちの素晴らしいロールモデルとなってくださった坂本さんに、心より感謝いたします。

「リングでパンチをして、みんなが応援してくれたとき、とても嬉しかったです。うまくボクシングをできたと思います！」by キャンパー、小学1年

「ベルを鳴らしたりカウントダウンしたりするのが楽しかったです！ほんとうの試合みたいでした。」by キャンパー、小学6年

「チームでのタワー作りが想像以上に難しくて、うまく話し合えなかったのが、いい勉強になりました。」by キャンパー、中学1年

「“がんばれー！”って大きな声で応援しました！」by キャンパー、小学1年

「前にもボクシングをしたことはあるけど、本物のグローブで1対1のパンチは初めてでした。たくさん実践ができて嬉しかったです。」by キャンパー、小学4年

「ボクシングについてよく分からなかったけど、リングに立って、あきらめそうになった時に応援してもらえることでまた頑張れたことが、ボクシングのすごさを感じさせてくれました。」by LIT, 高校3年

「2019年にキャンパーとしてこのプログラムに参加して、今回は高校生としてまた参加しました。もっと健康に気をつけて、次はもっと強くなれるようにしたいです。」by LIT, 高校3年

「施設や学校での姿とはちがう一面が見られました。普段はリーダーをやったり、積極的に何かをやるというタイプではない子が積極的に参加をしていて驚きました。子どもたちにとって、みらいの森という場所が安心で安全であると感じているのだと思います。今後もどんどん参加して、たくさんの人と関わりながらたくさんの事を経験して自信につなげてほしいです。」by 職員さん

「本当に心に残るプログラムでした。キャンパーも施設職員さんも、そしてみらいの森のスタッフも、お互いに刺激し合っていました。このエネルギーを職場に持ち帰って、仲間たちにも伝えたいです！」by スポンサーさん