自然・つながりプログラム

2025年5月自然つながりプログラム:きこりレポート with フロイデンベルググループ

日付:2025年5月25日(日)
場所:東京都高尾
参加者:キャンパー16名、LIT2名、引率職員7名、みらいの森スタッフ12名、スポンサーさん6名
ご協賛企業:フロイデンベルググループ

先週の日曜日、高尾できこりプログラムを開催しました。前日の雨で森の小道はぬかるみ、木々には霧がかかっていましたが、日曜日の朝、元気いっぱいの参加者たちがきこりプログラムのために集まりました。今回は、4つの児童養護施設からキャンパーを迎え、中にはみらいの森やきこりプログラムに初参加の子どもたちもいました。

きこりのミッションは、季節や森の状態に応じて毎回異なります。今回は、フロイデンベルググループのご協賛により実施され、昨年もきこりプログラムに参加した熱意あふれるボランティアの皆さんが再び参加してくださいました。

午前中はまずオリエンテーションを行い、キャンパー、プログラムスタッフ、スポンサー企業のボランティアが、キャンパーたちと混ざったチームに分かれました。初めて出会う人たちと関わるのは勇気が必要ですが、時間が経つにつれ、子どもたちが少しずつ殻を破っていく様子が見られました。特に象徴的なのがチームリーダーの役割で、必ずキャンパーの中から選んでもらいます。これは、子どもたちがリーダーシップを発揮し、自分の可能性に気づく第一歩となるよう意図しています。

その後は、長年のパートナーである森と踊るの皆さんから、当日のミッションについて説明がありました。今回のミッションは、手つかずだった森の一角に入り、倒木や古木、有害なツルなどを取り除いて、健やかな木々が育ち、将来的に道がつくれるように整備することでした。森とのつながりを感じながら、スキル・チームワーク・粘り強さを問われる内容です。

軍手、のこぎり、はさみの道具の安全な使い方を教えてもらい、チームごとに配り終えた後、指定された森のエリアに向かってハイキングを開始。子どもたちは、注意が必要な道具を慎重に扱い、失くさないようにするといった責任感をしっかりと見せてくれました。中でも、初めて参加したキャンパーたちが、チームの仲間と道具を丁寧に共有しながら使っていた姿がとても印象的でした。

お昼ごはんは、森の中でのピクニック! すでに泥だらけになっている子も多く、都会ではなかなかできない遊びを思いきり楽しむ姿が見られました。

午後は、すっかりチームにも慣れて、ミッションの続きを再開。作業エリアにはたくさんのツルがあり、キャンパーや高校生のリーダー実習生たちはそれを集めてリースづくりに挑戦するなど、作業に遊び心を加えて楽しんでいました。

一日の最後は、チームごとのリフレクションタイムを行い、その後は全体での振り返りの時間へ。キャンパーたちは、「自分ではできないと思っていた古木を切ることができて誇らしかった」など、それぞれの気づきや成長をシェアしてくれました。

そして最後は、ボランティアさんからのイギリスのお菓子とフロイデンベルグタオルのプレゼントで、甘く温かい締めくくりとなりました。フロイデンベルグの皆さま、そして森と踊るの皆さま、この特別な一日を支えてくださり、本当にありがとうございました!

「木の幹を切るのがどんどん上手になって、最終的に14本も切ることができました!自分のチームの仲間だけでなく、他のチームの人が困っているときにも手伝いました。」by キャンパー、小学5年生

「一番印象に残っているのは、とても太いツルが木に巻きついているのを見つけて、それを切って取り除くことができたことです。木を傷つけていたので、助けられてうれしかったです。」by キャンパー、小学2年生

「最初は、小さい子どもたちが危ない道具を使うのが少し心配でしたが、思った以上に慎重に使い、道具も仲良くシェアしていて驚きました。普段の生活ではなかなかできないことに挑戦できる、素晴らしい機会だったと思います。」by スポンサーボランティア

「都会で暮らしていると、こんなに自然の中で手を動かす機会はなかなかないので、本当に楽しかったです。自分にとっても大きなチャレンジでしたし、周りの子どもたちからたくさんの刺激をもらいました。」by スポンサーボランティア

「大人でも怖いくらいの傾斜でのきこりの作業でしたが、子どもたちがどんどん歩くのも上手になり、奥へ奥へと進んでいく様子が印象的でした。話を聞くのが苦手な子たちも、のこぎりやはさみのしっかり使い方を守って使うことができていて、改めて子どもたちの持っている力に気付かされました。」by 職員さん