日付： 2025年11月15日（土)
場所： 東京・高尾
参加者： キャンパー27名、引率職員6名、みらいの森スタッフ11名、スポンサー6名
ご協賛企： IHG Hotels & Resorts
プログラムパートナー： 森と踊る

先週の土曜日、高尾の森で約30名のキャンパーが秋の「きこりプログラム」に参加しました。黄色・オレンジ・赤に染まる紅葉に囲まれながら、森の中の活動に取り組みました。この特別なみらいの森プログラムを支援し、子どもたちと一緒に活動いただいた IHG Hotels & Resorts の皆さまに心より感謝申し上げます。また、長年にわたり専門的な知識と温かいサポートで子どもたちを支えてくださっているきこりパートナーの「森と踊る」の皆さまにも深く感謝いたします。

プログラムはオリエンテーションから始まり、キャンプスタッフ、キャンパー、リーダー実習生（高校生）、引率職員さん、スポンサーのボランティアなど、その日の参加者を紹介しました。その後、日中の活動グループに分かれました。特に職員さんには、普段の役割から離れて活動を楽しみ、子どもたちを新しい視点で見ることができるよう、あえて別チームとして活動してもらいました。この体験が施設に戻ったあとも子どもたちを支援するきっかけとなることを願っています。

各グループはリーダーを選び、チーム名を決め、ヘッドカウントを決めた後、きこりパートナーさんからその日のミッションの説明を受けました。ミッションは「しがらみ」を作ることです。落ちた枝や葉を組み合わせて低い柵状のかたまりを作り、人や動物が安全に通れる道を整えたり、新しい木が育つスペースを作ったり、大雨で地面が崩れるを防いだりする役割があります。

剪定ばさみや小さなのこぎり、軍手、熊鈴などの道具を受け取り、森の中へ出発しました。人数の多いグループ活動だからこそ、それぞれが持つ違った力を活かしてチームの目標に貢献する経験ができました。また、道具を譲り合ったり、使い方を教え合ったりするなかで、思いやりやリーダーシップも自然と育まれました。午前中の作業後は、木々の下でお弁当を食べました。チームで一緒に座る子もいれば、新しい友だちと過ごす子もいて、のんびりとした時間を楽しみました。

午後は午前中の経験を生かし、枝の切り方を工夫したり、葉を集めてしがらみにきれいに組み込んだりしました。子どもたちは森に入る貴重な機会を楽しみ、小さな生き物を見つけたり、土で遊んだり、背の高い木々を見上げたりと、自然に没頭していました。午後の森をつくる活動の最後に、１日の成果をみんなで改めて確認すると、散らかっていた森の地面がずっと整い、新しい成長を支える準備が整っていました。

最後はいつもの通り、ふりかえりの時間です。ふりかえりは、子どもたちが少しずつ自己理解を深め、成長していくためのマインドセットを育むために行っています。キャンパーたちは、「今日できたこと」「驚いたこと」「次に向けて頑張りたいこと」などをシェアしました。中には、朝は怖かった道具を、午後には自信をもって使いこなせるようになったと話す子も多くいました。

秋晴れの素晴らしい一日にこのプログラムを実現してくださった IHG Hotels & Resorts の皆さま、本当にありがとうございました。都会の喧騒から離れ、森と子どもたちにインパクトを生み出す貴重な時間となりました。そして、毎年変わらぬ専門性と温かさで子どもたちを導いてくださる森と踊るの皆さまにも改めて感謝いたします。

「剪定ばさみをとても上手に使えて、人生で一番たくさんの葉っぱと枝を切りました！チームメイトがしがらみに新しい枝を編み込みやすいように、全部きれいに整えました。」by キャンパー、小学4年生

「きこりプログラムは今回で2回目です。前回教えてもらったのこぎりの使い方を覚えていたので、チームのメンバーに教えたり、道具が足りないチームを手伝ったりすることができました。」by キャンパー、小学1年生

「森の中の坂をすべり降りるのが大好きでした！すごく楽しくて、5回もすべりました！」by キャンパー、小学2年生

「中学生のキャンパーと参加しました。普段施設では見せない頼もしい姿を見れるのも貴重な機会ですし、顔馴染みのスタッフさんや初めましての大人と楽しそうに近況報告や遊んでいるいる様子も、思春期の中学生たちにはとても良い環境だと思います」by 職員さん

「とても刺激的でエネルギーをもらえる一日でした！森でこんな活動をしたのは初めてで、子どもたちの声や笑いに囲まれながら過ごす時間は本当に特別でした！」by スポンサーさん

「どう枝を置くか、どこを切るか、どんな葉を持ってくるかなど、しがらみ作りの工程を理解しようと真剣に聞き、質問しているキャンパーの姿にとても感動しました。」by キャンプスタッフ