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2025年みらいの森ウインターパーティーレポート
日付:2025年12月3日(水)
場所&ケータリングご協力: THE CORE KITCHEN/SPACE
参加者: 121名(ゲストのみなさま、ボランティアさん含む)
撮影サポート: Wild Tame(ウェルカムビデオ)青木賢(写真)、Nayalan Moodeley(当日ビデオ)
先週、私たちは KEEN のご協賛のもと、2025年ウィンターパーティーを開催し、みらいの森コミュニティを支えていただいているみなさまとともに2025年のポジティブなインパクトを祝いました。長年に渡り私たちのミッションを信じ、支えてくださるKEENのみなさまにご協賛いただき、今年は、過去最多のプログラム卒業生と児童養護施設職員が参加し、皆さまにみらいの森の長期的なインパクトを見て感じていただける機会となりました。
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今年のテーマは 「コラボレーション」。より安定した組織基盤が整ったことで、2025年は個人、企業、団体のみなさまとの協働がさらに増え、様々な形のコラボレーションにも挑戦しました。
パーティは、エグゼクティブディレクターの岡こずえによるウェルカムと、理事長ダニエル・コックスによる心温まる乾杯の挨拶でスタートしました。会場にはキャンプスタッフ、企業スポンサー、個人寄付者、プログラムパートナー、そして初参加のゲストが集まり、コミュニティの力について語られました。
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続いて、毎年のハイライトである卒業生のスピーチでは、キャンパー時代から大人になるまでみらいの森のプログラムを経験した卒業生の声を聞く貴重な時間となりました。今年の卒業生は、みらいの森を通じて多様なコラボレーションを経験する中で、視野が広がり、そして「自分がサポート受けたように、これからは子どもたちを支える大人になりたい」という想いを語ってくれました。(全文は本文末に掲載)
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スピーチの後は、クリスマス音楽とともに、ゲストはドリンクや食事を楽しみながら、みらいの森との関わりに応じて色分けされた名札を頼りに、新さまざまな仲間と交流していただきました。
終盤には恒例の 「まるばつゲーム」 を開催し、今年のプログラムにまつわるユニークな事実を楽しみながら、優勝者には、長年のスポンサー KEEN から提供されたバウチャーが贈られました。また、みたけレースラフティングクラブと IHG Hotels & Resorts より提供された豪華賞品の抽選、さらに卒業生が描いたオリジナルアート2点の抽選も行われ、アーティスト本人がステージで当選者に贈呈しました。
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また、現在海外にいる共同創設者ジェフ・ジェンセンから、みらいの森の原点と、未来を形づくる人々への感謝が込められたビデオメッセージを上映しました。
締めくくりとして、今年参加した 9名の卒業生全員がステージに上がり、それぞれの2026年の目標と、来年大切にしたい みらいの森のバリュー(勇気・思いやり・リーダーシップ・尊重・責任)を発表してくれました。
いくつかの言葉をご紹介します:
「来年初めに専門学校を卒業し、社会人になります。社会の一員として“責任”を大切にし、この新しい挑戦にしっかり取り組みたいです」
「来年は“尊重”を意識し続けたいです。今年からフルタイムで働くようになり、様々な背景の人と話す機会が増えました。オープンマインドで、いろいろなチャンスに感謝しながら過ごしたいです。」
「来年は“勇気”を身につけたいです。今年は施設を退所し、大きな変化がありましたが、人を助けたいという気持ちは変わりません。たとえ進む道が変わっても、その想いを大切に、実現する勇気を持ち続けたいです。」
卒業生の発表の後、豪華賞品の抽選を実施。多くの方からご提供いただいた多彩な賞品で、会場は笑顔に包まれました。
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KEEN のみなさまご協賛、そしてこのイベントをともに過ごし、私たちのミッションを支えてくださったすべての皆さまに心より感謝いたします。一人ひとりの関わりが みらいの森の未来をつくっています。これからも、多様で楽しいコミュニティを一緒に育てていけることを楽しみにしています。

「子どもたちが施設を退所した後は、彼らと会う機会がほとんどありません。だから、このような場で再会できたのは本当に嬉しかったです。ステージで自信を持って笑顔で話す姿を見て、とても心が温まりました。この経験に心から感謝しています。」by 職員さん
「とても活気があって楽しいイベントでした。みらいの森にこんなに多くの人が関わっていることを感じ、改めて驚きました。これまでいくつかのプログラムに参加しましたが、こんなに多くの方々が子どもたちを支えているとは知りませんでした。」by 職員さん
「卒業生の発表の時間は、ずっと笑顔が止まりませんでした!それぞれが自信をつけ、未来への想いを語る姿を見て、あらためて私たちの活動の意味を感じました。」by キャンプスタッフ
⭐️ 卒業生のスピーチ⭐️
初めましてみらいの森卒業生のKazukiです。現在、大学1年生で、経済学や経営学などを学んでいます。
今回僕は、卒業生として様々な方とコラボレーションした経験から学んだ特にインパクトに残ったこと、そして僕の今後についてお話します。
今年の6月にモルガンスタンレーさんとのコラボレーションとして、100人を超えるモルガン・スタンレーさんの社員さんが参加したAwareness Talkというイベントに、ゲストスピーカーとして参加しました。登壇者は、僕と、同じ施設で暮らしていたもう1人の卒業生誠君、そしてその施設の職員さんだった妙子さんの三人で、それぞれ子どもたち、職員の立場から児童養護施設での暮らしやみらいの森での成長や経験をお話しさせて頂きました。
この登壇の体験は”気づき”が多かったです。施設で暮らしていた時は知らなかった当時の職員さんの苦悩や葛藤、誠くんや、他の園児が当時抱えていた悩みなどを知ることが出来ました。また、このイベントの後にいただいたボランティアさんの感想を見ても、まだ児童養護施設について、偏見や誤解が根強く残っていて、実際にどのような子どもたちが暮らしているのか、どのような支援が行われているのかを理解している方が少ないということも改めて実感しました。この体験を踏まえて、みらいの森の活動が広まって、児童養護施設への偏見や誤解などが少しでも減り、僕もそうだったように全ての子供たちが自分の夢や目標を追えるようになってほしいと思いました。
そして、この体験を踏まえて僕の今後についてお話します。僕は現在、将来何になりたい!とかどんな仕事をしたい!とかは全然定まっていません。しかし、なりたい大人像はあります。
それはこずこずを始めとしたスーパースタッフ、スポンサーの皆さん、そして僕を育ててくれた施設の職員さんのような子供たちの夢や目標を応援してあげられる力と心を持った大人です。
皆さんに沢山サポートして頂いたから今僕はこのステージに立ち、前を向いて話すことができています。今後は皆さんから頂いた支援を、受ける側から届ける側になりたいと思っています。
とはいっても皆さんのレベルに追いつくにはあまりにも経験や努力が足りないと思うので、まずは日常のToDoを一つずつクリアしていくところから頑張ります。















