人とのつながりを体感

2014年に2度目のサマーキャンプに参加したたかし(仮名)は、地元の養護学校に通う18歳男子です。性格は大人しく、学校・施設共に交友関係でのトラブルは少ないですが、他の子と一緒に遊んで余暇時間を過ごすことなどが苦手で、一人で過ごすことが多い児童です。 普段は同年代の児童と一緒に活動する機会が少ないため、たかしが数日間も同年代の子ども達と一緒にキャンプを楽しむ姿を想像することができませんでした。しかし、たかしは前回参加したみらいの森キャンプから、臆することなく同年代のグループに混ざり、関係を築けるという自信を得ていたようです。実際に2度目のキャンプでは、初めからいきいきとした表情で色々な人に声を掛けて触れ合っていました。

今回のキャンプに参加し、たかしは「人とのつながり」を体感することができたのだと感じます。それは継続的な参加があったからこそ、待っていてくれる人、応援してくれる人の存在を感じることができ、その存在があったからこそ、期待に応えたい、自分にもできるという肯定的な気持ちや、自分への自信につながったのだと思っています。

日常生活に戻ってからも、自分の意見や考えを伝えようとするなど、人との関わり方に自信を持っていると感じられるようになってきました。
高校から取り組んでいる陸上競技にも、一段と意欲的に取り組めるようになりました。みらいの森キャンプでの思い出や経験を胸に、これからも人との出会いや繋がりを大切にしていって欲しいと思います。

(引率職員の方からの声)