サマーキャンプ

2020サマープログラムに関するご報告

サポーターの皆さま、

みなさまと、大切なご家族のみなさまが、健康に過ごされていることを、スタッフ一同願っております。梅雨が始まり、早くも夏が待ち遠しい季節となりました。今回は、みらいの森のサマープログラムについてのご報告をさせていただきます。

みらいの森は、各関係機関が発信している情報および児童養護施設の職員の皆さまとの対話を継続した結果、みらいの森のサマーキャンプの開催を今年は中止することにいたしました。スタッフ一同非常に残念ではありますが、現状を踏まえ、やむを得ない決断です。

この夏は、サマーキャンプを楽しみにしてくれていた子どもたち、また今年が最後の参加のチャンスとなる子どもたちのことを考え、代わりに関東近郊での日帰りサマープログラムを開催することにいたしました。この機会を活用し、より多くの子どもたちとつながる方法や双方向のコミュニケーションを増やす方法などを模索し、プログラム内容の改善に取り組んでいく予定です。4泊5日のサマーキャンプという形ではありませんが、児童養護施設で暮らす子どもたちが「生きる力」を学び、身に着けることのできる包括的な体験を提供し続けたいと考えています。

プログラムの開催にあたっては、下記項目を主な理由とし、参加者の安全を第一に考え、随時情報を収集しながら臨機応変に活動していきます。

  • 参加する児童養護施設所在地、スタッフの自宅所在地、およびに活動する都道府県で緊急事態宣言か解除されている
  • プログラム内容を、セーフティガイドラインに沿った形で行うことができる
  • ガイドラインに沿った予防策に関し、児童養護施設の職員さんたちの確実なサポートが見込める

学校や施設で行う予定だった様々な課外活動が止むを得ず中止や変更される生活も続く中、様々な体験から得られる大切な学びの機会が失われ、いま、子どもたちの「こころの健康」が脅かされています。しかし、そんな中でも、児童養護施設に暮らす子どもたちが、原則18歳で施設を退所し、衣食住すべての自立を求められる現実に変わりはありません。

今後も、最善の方法を模索しながら、子どもたちが安全に、安心して様々なアクティビティに挑戦し、体験から学び、「生きる力」を自分のものにする環境を整えるべく、スタッフ一同尽力してまいります。決して後回しにはできない、子どもたちの成長を継続してサポートしていけるよう、今後ともみなさまのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

認定NPO みらいの森
エグゼクティブ・ディレクター
岡 こずえ