サマーキャンプ
2024年サマーキャンプレポート
場所:宮城県
参加者:キャンパー106名、リーダー実習生7名、引率職員さん31名、ボランティア&スタッフ21名(3セッション合計)
日付:セッション①8月3日~8月7日・セッション②8月10日~8月14日・セッション③8月17日~8月21日
物品寄付:コストコ、サンコファ東京
今年も学びの機会の溢れたサマーキャンプを無事に終了することができました。サマーキャンプは、団体として設立当初から実施しているメインの宿泊型のプログラムであり、毎年、参加者全員にとって、楽しみながらの学びの機会が無限に広がるよう、プログラムの充実に努めています。今年は、関東と東北の児童養護施設から、3回のセッションに106名のキャンパーを迎えることができました。また、7名のリーダー実習生(LIT)がアクティビティをサポートし、LIT卒業生がボランティアキッチンスタッフとして大活躍し、キャンプを支えてくれました。
1日目:宮城までの長旅を終えたキャンパーたちは、キャンプ場を探検したくてたまらない様子で、お腹を空かせながら元気いっぱいに到着しました。1年ぶり、また数年ぶりに帰ってきたリピーターのキャンパーも、初めてキャンプに参加するキャンパーも、年齢を問わずチーム分けし、オリエンテーションを通してお互いについて知りながら、絆を深めていきました。初日の夜は、伝統となっている チーム・ファイヤー。各チームが協力して、それぞれ独自の方法で焚き火を起こし、マシュマロを焼いて、残りのキャンプ生活を楽しみにテント泊にチャレンジしました。
「虫取りが大好きな私は、初めてのサマーキャンプで初日に4匹のトンボを捕まえることができました!」by キャンパー
2日目:大人気の沢登りです!往復8キロのこのハイキング&沢登りは、サマーキャンプのアクティビティの中でも特に様々な体験が生まれ、多くのキャンパーの心に残る思い出となりました。滝を登ったり、参加者同士で助け合ったりと、チャレンジを乗り越えたら、最後のジャンプスポットでは勇気を出してジャンプするキャンパーだけでなく、足で川の流れを楽しむキャンパーもいれば、水かけゲームをするキャンパーもいて、最後は大声のWe did it!を沢に響かせました。
「沢登りはとても怖かったけど、キャンプで新しくできた友達が転ばないように岩の上を歩く方法を教えてくれたし、無理だと思っていたのにみんなと一緒にゴールできて嬉しかったです。」by キャンパー
「去年は怖くてジャンプできなかったけど、今年は勇気を出して飛び込みました!来年はもっと高い岩から飛び降りたいです。」by キャンパー
3日目:2日目の体力をたくさん使った沢登りアクティビティの後ということで、3日目はワールドツアーとクラフトで少し気分転換。今年は、3つのセッションで計10カ国のスタッフが参加し、彼らが紹介する食べ物や音楽、芸術など、豊かな文化を体験しました。キャンパーやビッグキャンパーは、オープンマインドでそれぞれの「違い」を尊重しながら、ツアーを楽しみました。
午後はアウトドア・クッキング。ダッチオーブンを使って、ローストチキンと野菜、そしておいしいアップルクランブルを作りました。食材の準備から、みんながおいしい食事を楽しめるようにするまで、責任感を持って取り組むことができました。
「ワールドツアーでは、アメリカの3つの州を訪れました。同じ国でもそれぞれ違うので、とても興味深かったです!」by キャンパー
「今日はリーダーシップを発揮したかったので、アウトドアクッキングで年下のキャンパーに野菜を切るサポートをしました。包丁の安全な使い方を教えたら、とても上手に切ってくれて嬉しかったです。」by キャンパー
「スタッフの多様なライフスタイルや文化に驚きました。さまざまな考え方に心を開く機会になったし、その考え方は今後ぜひ生かしていきたいです。」by 職員さん
4日目:4日間を一緒に過ごしてきたチームのチームワークとスポーツマンシップを競う、チーム対抗戦のモリンピックに挑戦しました。それぞれの強みを生かす競技の最後には、他のチームにボーナスポイントを与える時間があり、優勝するかどうかにかかわらず、多くのキャンパーが手を挙げ、他のチームへの感謝と賞賛を表す素敵な時間となりました。
モリンピックの後は、「キャプチャー・ザ・フラッグ」を含む様々なランニングゲームで盛り上がりました。一日の終わりは、キャンプを締めくくる大きなキャンプファイヤーを囲み、歌を歌い、4日間の思い出を振り返り、キャンプ参加者一人一人が薪を火にくべることができました。
「モリンピックでは、チームメイトと作戦を話し合うことの大切さを学び、私はその話し合いでリーダーシップを発揮することができました。」by キャンパー
「私は英語に自信がなかったのですが、モリンピックの時にチームのために英語チャレンジに挑戦しました。スタッフと一緒に練習し、やり遂げることができました。私のチームは優勝できなかったけど、みんなが応援してくれて、頑張ろうという気持ちになりました。」by キャンパー
「キャプチャー・ザ・フラッグでは、チームワークがとてもよく楽しむことができました。スーパースタッフや職員さんが決めることなく、キャンパーが作戦や役割について意見を出し合いました。ケンカすることなく話し合えたし、ゲームもとても楽しかったです。」by キャンパー
「サマーキャンプは6回目、LITとしては2回目の参加でした。今シーズンは、キャプチャー・ザ・フラッグゲームのアクティビティのリーダーをしました。3つのセッション全てに参加したので、失敗から学び、資料の準備やルールの説明が上手にできるようになりました。1人のメンバーとしてキャンプに貢献できたと思うし、みんなとても楽しそうだったのが嬉しかったです。」by LIT
5日目:5日目は荷造り、キャンプ場の掃除、そしてスライドショーで写真を見ながら5日間の冒険を振り返りました。みらいの森の5つのバリュー(勇気、優しさ、リーダーシップ、尊敬、責任)のうち、キャンプ後にどのバリューに取り組みたいかを考えたり、キャンプ中に自分が最も示すことのできたバリューについてシールをもらう最後のリフレクションを行いました。これらのバリューは、今後の彼らの人生の糧となる体験の土台となるもので、キャンプ後の生活にぜひ生かしてもらいたいと思います。
「サマーキャンプの5日間、子どもたちとたくさん初めての経験をすることができました。普段の生活の中では見ることのできない子どもたちのたくましい姿に感動しました。それぞれ新しいチャレンジ後の子どもたちは、自信がついてとても良い表情で日々過ごしています。また次のプログラムを楽しみにしています」by 職員さん
「私は中学3年生なので、これが最初で最後のサマーキャンプです。最初の頃は、虫も嫌いだし、キャンプが大好きではありませんでしたが、今ではたくさんの思い出と新しい友達ができた大切な場所です。高校生のLITと話して、来年からLITになって、より多くのことを学ぼうと考えています!」-by キャンパー
サマーキャンプ2024の成功に携わってくださった全ての方々に改めまして感謝申し上げます。キャンプを一緒に作り上げてくれたキャンプスタッフやLIT、忙しい中参加してくださった引率の職員さん、たくましく元気なキャンパーまで、みなさんのおかげで忘れられない体験ができました。