自然・つながりプログラム

2025年11月自然つながりプログラム: きこりレポート with Oracle

日付: 2025年11月16日(日)
場所: 東京・高尾
参加者: キャンパー7名、引率職員4名、みらいの森スタッフ7名、スポンサー6名
ご協賛企業: Oracle
プログラムパートナー: 森と踊る

みらいの森のプログラムは「アウトドア」を1つのツールとして構成されていますが、その中でも森での活動である「きこりプログラム」は、子どもたちに挑戦と体験的な学びを提供する特別な機会です。先週の日曜日、爽やかな秋晴れのもと、3つの施設からキャンパーが高尾に集まりました。中学生のリピーターが多く、積極性やリーダーシップが随所に見られたプログラムとなりました。

今回のプログラムを継続してご支援くださった Oracle の皆さまに心より感謝申し上げます。国際色豊かなボランティアチームの中には、これまで何度もきこりプログラムにご参加いただいているお馴染みの方々も多く参加してくださいました。また、毎回専門的な知識と指導でこの貴重な体験を支えてくださるパートナー団体「森と踊る」の皆さまにも深く感謝いたします。

午前中はオリエンテーションから始まり、キャンパー、LIT(高校生)、キャンプスタッフ、スポンサーのボランティアがグループに分かれ、チームリーダーを決め、チーム名を作り、アイスブレイクで打ち解けました。その後、森と踊るの皆さまからその日のミッション「しがらみ作り」の説明がありました。しがらみとは、落ちた枝や葉、つるを編んで作るバリアのことで、人や動物の通り道を整えたり、新しく木が育つスペースを作ったり、大雨時の水の流れを調整したりと、森の健康維持に大きく貢献するものです。キャンパーは森の生態系を学び、自分たちの作業が森全体にどのように役立つのかを学ぶ機会となりました。

剪定ばさみ、のこぎり、軍手、熊鈴など準備が整うと、作業が必要なエリアへハイキングへ出発です。きこりのみなさんと一緒にしがらみを作る場所をチームごとに確認し、いよいよ作業開始です。しがらみ作りには多くの工程があります。枝の葉を取り除く、大きな枝を適切な長さに切る、落ち葉を集める、素材をしっかり編み込んでバリアをつくります。チームはそれぞれの強みを活かしながら役割を分担し、少しずつ成果が形になっていきました。

昼食は森の中で静かにピクニックをしました。高い木々に太陽の光が差し込み、時折ひらひらと落ちる葉が秋の深まりを感じさせました。午後は午前中に作ったしがらみをさらに強くしたり、新しく作ったりしながら、道具の安全な扱い、生きている植物や生き物に配慮する「リスペクト」の姿勢も忘れずに作業を続けました。

作業以外にも、森を探索する中で昆虫を見つけたり、葉っぱの形を比べたり、そして今回特に人気だったのが「つるで作るリース作り」でした。キャンパーはさまざまな形やサイズのリースを作り、木の実で飾りつけしました。完成後はリースを頭につけて写真を撮り、誇らしげに持ち帰る姿がとても印象的でした。

プログラムの最後はふりかえりの時間でした。初めての経験や達成したこと、難しかったこと、心に残った瞬間などをチームごとに話し合いました。また、きこりスタンプや、当日の参加者のサインが入った「きこりジャーナル」にも記入しました。

継続的に子どもたちを支えてくださる Oracle の皆さま、本当にありがとうございました。このような継続した関わりが、子どもたちに安心できる大人のロールモデルを提供し、一緒に笑い、学び、成長する機会につながっています。そして、毎回学びを支えてくださる「森と踊る」の皆さまにも深く感謝いたします。

「中学3年生として、LITの役割を初めて経験し、プログラムの裏側をサポートしました。今までと違う立場でしたが、新しい楽しさがありました!一番楽しかったのはリース作りで、とてもきれいにできたのでクリスマスに部屋を飾るつもりです。」 by キャンパー、中学3年生(LIT研修生)

「チームでは、さまざまな背景や文化を持つ大人と一緒に活動し、学ぶことができました。一日を通してみんなで森に良い影響を与えられたことが、とても嬉しかったです。」 by キャンパー、中学1年生

「学校や施設ではなかなか体験できない手を動かす活動で、きこりの仕事について学び、自分で実践できたことがとても面白かったです。」by キャンパー、中学1年生

「きこりは何回も参加しているけれど、リース作りは初めてでした。新しい種類の葉っぱやつるを次々に見つけて、自分のリースに加えていきました。」by キャンパー、中学1年生

「リピーターの子どもたちと一緒に、みらいの森に何度も参加していますが、きこりは特に楽しみにしているプログラムです。子どもたちの森の楽しみ方の個性が光りますし、ビッグキャンパーとして交流しながら森を作る作業に没頭できて、今回もとてもいい時間を過ごせました」by 職員さん

「小学1年生のチームリーダーが、声を出してしっかり指示を出し、材料を集めたり工程を進めたりと、素晴らしいリーダーシップを発揮していました。」 by プログラムパートナー

「この人数で作業したにもかかわらず、森の変化は予想の2倍以上でした。それだけでなく、笑い声と笑顔が絶えない一日でした。」by プログラムパートナー

「このプログラムは思ったより楽しみ方が豊富で、みんなが自分に合った役割を見つけられていました。枝や葉を探しに走り回るアクティブな子、道具を上手に使うことを極めたい子、そして芸術的な子はつるでリース作りに夢中でした。最後は全員が笑顔になっていましたし、私自身もとても楽しかったです!」by キャンプスタッフ