卒業生プログラム

2026年5月&6月卒業生プログラムレポート

5月と6月は、みらいの森の卒業生にとって、これまでの歩みを振り返り、慣れ親しんだ環境の外へ一歩踏み出し、支援者の皆さまに向けて自分たちの言葉で経験を表現する期間となりました。

その最初の機会となったのがモルガン・スタンレーでの「アウェアネス・トーク」です。今回で6回目を迎えたこのイベントは、長年にわたり継続的なご支援をいただいているモルガン・スタンレーとの絆を改めて感じる機会でもあります。今回は、現在社会人3年目としてフルタイムで働く卒業生が、児童養護施設で彼と直接関わってきた元施設職員のスタッフとともに、LITから自立した大人へと歩んできた自身の道のりを話しました。彼の成長の背景には、モルガン・スタンレーのような身近で信頼できるロールモデルとなってくれた存在がありました。

「モルガン・スタンレーの皆さんとは、長い付き合いがあり、たくさんのことを学び、成長する機会をいただきました。だからこそ、その成長をしっかりと伝える場にしたいと思っていました。」卒業生

「まず、児童養護施設の子どもたちと真摯に向き合い、継続して成長を見守り続けてくださっているモルガン・スタンレーの皆さんに、感謝を伝えたいです。施設の子どもたちのことを漠然と知っているだけでなく、理解しよう、支えようと行動してくれる方々がいることは、子どもだけでなく、施設で日々子どもたちと関わる職員にとっても大きな心の支えになっています。」みらいの森スタッフ

「自信と挑戦」をテーマにオープンな対話が行われ、みらいの森が、どのように子どもたちが新しいことに挑戦できる安心できる場を提供し、困難を乗り越えるための力を育んでいるかについて話しました。元施設職員のスタッフは、この変化をリアルタイムで見守っていた当時を振り返り、みらいの森に参加したことが、彼にとって自分自身を発見し、挫折に対する「免疫」をつける機会になったと話しました。みらいの森という安心できる場所で、初めてのリーダーシップへの挑戦や小さなつまづきを経験したことが彼の大きな支えになったと言います。施設を退所した後、社会に出て初めて大きな壁にぶつかっていたら、心が折れてしまっていたかもしれませんと話しました。

また、5月はKIWLの皆さんと再会する月でもありました。KIWLはみらいの森のミッションを長年にわたり支えてくれているパートナーであり、みらいの森に関わる全員にとってインスピレーションとなる存在です。元気いっぱいのライダーたちが500キロのチャリティライドで山々を超え、全力でペダルを漕ぎ続ける中、4人の卒業生もまた、自分たちの挑戦に向き合っていました。英語でスピーチをゼロから準備し、ゴールセレモニーで披露するという挑戦です。

イベントに向けて何ヶ月も前から、卒業生たちは自ら段取りを組み、スケジュールを調整し、リハーサルのたびに緊張と向き合い続けました。そして迎えた本番、ホリデイ・イン&スイーツ新大阪に集まったライダーやサポートクルーの大きな拍手と歓声の中、全員が見事にスピーチを成し遂げ、自分たちの成果と感謝の気持ちを伝えました。マイクの前に立ち、無事に大役を終えた卒業生たちは、安堵感と大きな達成感に包まれていました。

「英語でのスピーチを終わらせることができてよかったです!また、今後も英語を使える機会に挑戦していきたいです!」卒業生

「練習の時は原稿に頼ってしまってうまく話せなかったけど、本番では原稿を一切見ずに自信を持って話せたので、本当に良かった。」 卒業生

東京に戻っても、卒業生たちはそれぞれ道を歩み続け、みらいの森の発展に貢献し続けてくれています。そのハイライトの一つが、映画業界でキャリアを築いている卒業生の活躍です。みらいの森とともにIHGホテルズ&リゾーツのオフィスにて、彼女自身が制作した映画の特別上映会を開催しました。卒業生がクリエイターとして、スポンサーの皆さまと自分の作品を共有している姿を見ることは、私たちのコミュニティにとって、誇らしい時間となりました。

この充実した期間を締めくくるため、5人の卒業生がみらいの森のオフィスに集まり、かつての参加者というユニークな視点から、私たちのプログラムに対する貴重なフィードバックを提供するセッションを行いました。自分自身の経験を通じてプログラムを見つめ直してくれる卒業生の存在は、何にも代え難いものです。

継続的なご支援をいただいているパートナーやスポンサーの皆さまに、心より感謝申し上げます。大勢の前に立ち、第二言語でスピーチをし、自分らしい言葉で想いを伝え、自信を持って社会へと踏み出していく卒業生たちの姿が、皆さまと築いてきた繋がりの力を、改めて教えてくれました。