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ロジャー・バーマンさんチャリティラン完走のご報告

10月2(日)にロジャー・バーマンさんがイギリスで行われた、26.2kmのチェスターメトリックマラソンを完走しました!ロジャーさんがみらいの森のためにチャリティークラウドファンディングに挑戦するのは2回目となります。今回は、2023年に開催予定のウィンタープログラムに、子どもたちを招待し、彼らが自立に必要なライフスキルを身につける機会を提供するために、クラウドファンディングに挑戦しました。ロジャーさんは26.2kmのハーフマラソンを4時間を切る3:59:07というタイムで走り切り、クラウドファンディングの目標金額が20万円のところ、総額220,843円を集めることができました!

ロジャーさんは去年の東京マラソンに参加する予定でしたが、怪我のため出られなくなり、今回のチャリティーランを成功させることが念願でした!チェスター・メトリック・マラソンの完走、おめでとうございます!!

トレーニング

ロジャーさんは、チェスターメトリックマラソンに向けて3ヶ月間ほどトレーニングを行いました。この間、ロジャーさんは12週間のトレーニングプランで、週に3回走り、ランニング、インターバルトレーニング、ロングラン、クロストレーニング、そして毎週休息日を設け、体幹を強化することに努めました。

ロジャーさんのランニングトレーニングのほとんどは、東京の家の近くにある野川沿いで行われました。野川は、野鳥や大きな木、きれいな空気など、みらいの森にとっても大切な自然がたくさん残っている川です。マラソンの日が近づくにつれ、トレーニングの距離は徐々に長くなり、マラソン大会の3週間ほど前に行った最後の長距離走では、22kmを走りました。この長距離走を終えてからマラソンの当日までは、脚の状態を保つために徐々に距離を縮め、本番に向け準備を行いました。

チャレンジした理由と、大変だったこと

ロジャーさんがこのマラソンに参加した最大の動機は2つあります。ひとつは、家族や友人、ビジネスネットワーク、そして彼が関わる幅広いコミュニティの中で「みらいの森」への関心を高めると同時に、スポーツを通じてチャリティ活動を楽しむこと。もうひとつは、今年60歳を迎え、元気で長距離を走れることに感謝し、楽しむことです。

ロジャーさんにとって、チャリティランに向けて準備する中で最も苦労したことは、トレーニング計画にきちんと沿うモチベーションの維持など、精神的なものだったそうです。仕事や生活などとの兼ね合いもある中で、できるだけトレーニング計画に沿うことで満足感を得ることができるものの、トレーニングセッションを行えないときは、これまでの努力が無駄にならないか少し心配になったそうです。実際は、長い間トレーニングを休まない限り、その成果を失うことはないと理解しているものの、メンタル面でモチベーションを保ち続けることが課題の1つだったそうです。

チャリティラン当日

マラソン大会の3週間前、ロジャーさんはランニング、サイクリング、友人との再会、40年ぶりの同窓会、そしてロンドンでの展示会でのビジネスと、盛りだくさんな内容を過ごしました。多忙な生活が続いたため、マラソン大会の6日前になると、寒気を感じたり、体がだるくなってしまいました。幸いなことに新型コロナウイルス抗原検査は陰性で、彼は自分の体の声に耳を傾け、しばらく休養することにしました。

アスリートにとって、トレーニングで身体を鍛えるのと同じくらい重要な、質の高い睡眠を十分とり、調子を取り戻したロジャーさんは、大会当日の早朝、お兄さんの運転でチェスターに向かい、レースに臨みました。

チェスターはイングランド北西部に位置し、天候が不安定なことで有名な場所です。マラソンの1週間前には天気予報では雨でしたが、幸運にもレース当日は雨も降らず、一部晴れや曇り、気温は14~15度程度と「ランパーフェクト」な天候でした。

ロジャーさんのお兄さんは、彼の「サポート・クルー」兼「非公式カメラマン」として活躍してくれたそうです。偶然にも、彼の2番目の従兄弟と、ダービーシャーに住む日本人の知人がフルマラソンに出場しており、2人を応援してから、午前10時に自身のチャリティランをスタートしました。

大会が始まると、ロジャーさんはとてもハッピーな気分で、とても興奮したそうです。彼は、スタートラインに立つ全員が、「自分自身への挑戦」へ挑む、集団ランニングイベントの独特な雰囲気を満喫しました。イギリスでは、チャリティーのために走るランナーもいれば、自己ベストを更新するために毎回速く走ろうとするランナー、あるいは身体的・精神的な問題を抱えていて、走ることが一種のセラピーになっているランナーもいます。スローランナーであるロジャーさんの目標は、「競争ではなく完走」であり、他のランナーやコース上の多くのボランティアやサポーターとの仲間意識を楽しむことなのです。

子どもたちを想って

ロジャーさんは、マラソンの時だけでなく、日常生活の中でも、日本や世界の児童養護施設の子どもたちのことを考える機会があるそうです。大人の事情や、自分で選んだわけではない状況によって、子どもたちがチャンスを失うことが多くあることを考えると、胸が痛むそうです。多くの子どもたちが不利な状況の中で人生を歩んでいる中で、自分と妻が、愛と思いやりのある環境で娘を育てることができる環境、状況、知識を持っていることに、改めて感謝しているのです。走っているとき、ランナーを応援するサポーターやボランティアが休日を返上してレースを盛り上げているのを見て、世の中には思いやりと善意があふれていることを確信したそうです。それが、みらいの森のコミュニティの中で「応援する人」「応援される人」であることを思い出させ、ロジャーさんに完走する力を与えてくれたのです。

ゴール

午後1時59分、ロジャーさんはついにゴール!!4時間を切ってゴールできたことは、ロジャーさんにとっても嬉しいことでした。次のレース、12月のハーフマラソンに向けて、少なくとも1週間は休養が必要だそうです。2016年に初めてチェスター・メトリック・マラソンを走った時の当時の記録は3:28:49、今年は3:59:07。少し年を取り、体重も増えたものの、このタイムには満足しているそうです。

応援の人たちも素晴らしかったし、スポンジボブの格好をした女性、学校のブラスバンド、村の教会の墓地の前でボブ・ディランの歌を歌う人たちなど、マラソンをしている間にたくさんの面白いものを見たそうです。

最後に、ロジャーさんより、このチャリティランを通じて支援してくださった方々へメッセージをいただいています。

「まず最初に、金額に関わらず、みらいの森と、児童養護施設に暮らす子どもたちの未来を創る活動を支援するための、親切で心温まるご寄付をありがとうございました。私のランニング活動を通じて「みらいの森」に寄付してくださる方がいらっしゃるのは、本当にありがたく、光栄なことです。

また、私がスポーツチャリティに参加することで、他の人が同じような募金活動をしようと思ったり、少なくともそのような人をサポートするきっかけになればと思います。これからも、私の身体と健康が許す限り、「みらいの森」のために活動し続けます。”