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KIWLに感謝を込めて:創立者ロブ・ウィリアムズのインタビュー

Rob Williams ロブ・ウィリアムス
Knights in White Lycra ナイツ・イン・ホワイト・ライクラ (略称KIWL)

KIWLの創設者であるロブ・ウィリアムスは、自らの限界に挑戦することの充足感を実体験から知っています。困難を抱える子どもたちのためのNPOを支援するという大義のもと、2012年以来、KIWLのチャリティ活動に賛同する新たな参加者たちに、長距離チャリティライドへの挑戦を課してきました。幸運なことに3年前にみらいの森がKIWLの支援対象に選ばれ、チャリティライドやその他様々なイベントを通じて、みらいの森のプログラムへのご寄付をいただきました。

イギリスの小さな町で生まれ育ったロブが、初めて異文化に触れたのは、青年期に南アフリカ共和国のヨハネスブルグに引っ越したときのこと。このときの経験が、彼の世界に対する視野を大きく広げ、ロブはイギリスへ帰国後も、いつか再び海外で暮らしたいと願ってきました。その夢をかなえ、東京に暮らし始めてすでに19年。故郷の小さな町では出会えなかった、さまざまな文化背景を持つ人々とのつながりを、ロブはこの街で築いてきました。

みらいの森のプログラムに参加する子どもたちは、日常でこのような異文化交流をする機会はとても限られています。この点において、みらいの森は、子どもたちに特別なものを提供していると言えます。さらにロブは確信しています。「いま、多様性が認められる社会に変わりつつあります。みらいの森は、スタッフもボランティアスタッフも国際色豊かで、他に類を見ないユニークな団体です。みらいの森のキャンプに参加することで、子どもたちのグローバル思考の扉が開くことでしょう。」

プログラムを卒業したあるキャンパーは、ロブの国際的な人脈に影響を受け、高級自動車会社へのインターンシップの機会を得ました。彼は自動車整備士としての夢を叶えるため、みらいの森のリーダー実習プログラム出身者として、プログラムを通じて得たポジティブな成果を見事に示してくれました。児童養護施設で育った子どもたちの負の連鎖も、ロブは懸念しています。「施設で育った子どもの将来の子どもも、また施設に入所するケースが多いと聞いています。彼らが自分に自信を持った立派な大人になれるよう、新しい方向性や道筋を示し、この負の連鎖を断ち切ることがとても大切なのです。」ロブはこのキャンパーの成功例を特に誇りにしています。「みらいの森が、キャンプを提供しているだけにとどまらないということを、彼が体現してくれたからです。キャンプが子どもたちの自信を育み、感情面で新たなレベルにまで引き上げてくれたのです。恐怖心を取り除き、チームワークや自信を築き上げ、子どもたちが自分に自信を持った大人になるために必要なスキルを、みらいの森のプログラムは提供しています。」

チャリティ活動を通じた活動へのインパクトが、支援者に実際に見えるという点も、ロブは重視しています。そのため、「自分たちの支援金がどのようにプログラムに活かされ、その恩恵を受けた子どもたちに直接会うことができる」みらいの森のような小さな草の根活動をしているNPOを好んで支援します。チャリティライドはライダーとしての達成感と、子どもたちに会えることへの満足感と2重の喜びを得ることができます。ロードバイクにすら乗ったこともない初心者ライダーたちが、子どもたちのために500㎞ものKIWLチャリティライドを完走するベテランライダーに成長する姿を見ることができるのも、大きなやりがいのひとつです。

このような成長は、もちろん子どもたちにも起こります。「小さな子どもたちは、まだ心に大きな傷を負っています。一方で毎年キャンプに参加している年上のキャンパーたちには明らかな変化が見られます。キャンプにくり返し参加することで、次第に自分に自信を持つことができるようになり、もしキャンプに参加していなかったら考えもしなかったであろう、自身の将来の可能性をも見出し始めるのです。」

これまで支援してきたみらいの森の子どもたちにも、ロブは何度も会う機会がありました。特に注目すべきは、毎年欠かさず参加しているクリスマスの「サンタ・ライド」です。ライダー集団がサンタクロースの衣装を身にまとい、児童養護施設を尋ねるというサイクルイベントです。「キャンプでも子どもたちが楽しんでいる姿や達成感を得ている様子を見ることはできましたが、それでも彼らはまだ傷つきやすく、他人とのかかわり方が分からない様子でした。それは自分にとっても戸惑いを感じる経験でしたが、ひとたびサンタクロースの姿で子どもたちの目の前に現れたら、彼らはもっと自然に心を開いてくれました。」

みらいの森の将来のビジョンについても尋ねました。「支援が必要な子どもたちのキャンプマジックが、さらに長く続くよう、みらいの森には、より定期的なペースで彼らを導いてくれる存在になってほしいと思います。過去数年間でKIWLはみらいの森に総額3000万円を超える寄付を実現しました。このKIWLからの支援がみらいの森の組織やプログラムの将来に大きな希望と自信をもたらし、団体をさらに成熟させたと自負しています。これらの成長を見届けたうえで、パートナーシップを満了できることをとても誇りに思います。これまで、みらいの森の成長に関わってきたすべての人たちと出会えたことを光栄に思います。そして、みらいの森がこれからどんな方向に進んでいくのか、とても楽しみにしています。」

KIWLのみさなま、ロブ、改めまして、3年間の多大なサポートを、本当にありがとうございました。