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私が支援する理由 vol.2 れいなさん

シリーズ第2回: みらいの森卒業生、れいなさんのストーリー

10周年を迎えたみらいの森では、多方面から継続的にご支援いただいているみなさまにインタビューをさせていただき、みなさまの「想い」をお届けしています。みらいの森と共に歩んできた大切なパートナーさんとして、みらいの森との出会いや、みらいの森のアウトドアプログラムの魅力など、これまでの軌跡を振り返りました。

今回インタビューにご協力頂いたのは、2019年度のLITプログラム卒業生のれいなさんです。「LIT」とは、Leader in Training・リーダー実習プログラムの略称で、2017年度からスタートした「自立」に焦点を当てた高校生向けの年間プログラムです。参加者は、毎月のアウトドアプログラムにスタッフとして参加し、サポートされる側ではなく、サポートする側に回ります。そこでのリーダーとしての体験や、プロジェクトマネージメントやパブリックスピーキングなどのワークショップを通して、自立後の生活に直接つながるスキルを身に着けます。

2019年度に1年間LITプログラムに参加し、退所後も様々なチャレンジをしている行動力あふれるれいなさんに、みらいの森について、語っていただきました。


みらいの森とはどのように出会ったのですか?

みらいの森を知ったきっかけは、私が高校生2年生の春のスノープログラムです。施設の職員さんから雪国で1泊2日でアウトドア活動をするイベントがあるということで、体を動かすのが好きな私もとても楽しめるのでは、勧めていただきました。「人前で話す」という経験もしたことがなかったため、参加してみようと思いました。また、アウトドアがとても好きだったので、高校3年生の4月から、年間のLITプログラムにも参加することにしました。

LITプログラムの思い出を教えてください。

大変だったことは、人前や、LITチームの中でコミュニケーションをとることでした。人前に立つと緊張してうまく話せなかったり、上手に言葉が出てこないことがあり、みんに「何言いたいの?」と言われる場面もありました。

1年間のLITプログラムを通して一番覚えている、コミュニケーションが大切と感じたエピソードは、サマーキャンプの時です。チーム対抗のゲームで、ポイントをとる係を、みんな他の誰かがやってくれていると思っていて、結果として誰もやっていないことがありました。そのような経験を通して、話し合いの大切さを学んでいきました。お互いが同じことをわかっていて、理解しあっていることが大事です。片方がわかっていても、もう片方がわかっていなければすれ違うことがあります。

プログラムの中で一番楽しかった思い出は、LITメンバーやスタッフの皆さんとの何気ない会話です。今でもLITメンバーと会ったり、みらいの森のイベントに参加して顔馴染みのスタッフさんと会えると、嬉しい気持ちになります。みらいの森は私のコミュニティのひとつになっています。

みらいの森のプログラムの魅力について教えてください。

魅力の1つは、様々な人と関わることができることです。色々な意見や考えを持っている人がいることは、みらいの森ならではだと思います。また、アウトドアを舞台に活動することと、パワーのあふれているスタッフがいることも魅力です。明るい人や謙虚な人など、私にとって尊敬できる人がみらいの森にはたくさんいます。みらいの森のプログラムに参加することで、初対面の人と関係を築くこともでき、楽しいです。

プログラムを通して感じたアウトドアの魅力はどんなところですか?

人間の本性が出るのがアウトドアかなと思います。なので、一緒に時間を過ごす人と、本当に仲良くなることができます。

また、気持ちも明るくポジティブになれることもアウトドアの魅力です。私は、もしアウトドアで過ごした経験が無かったら運動も好きにならなかったし、人との協調性をはかる大切さも知らなかったと思うので、いい経験ができたと思っています。普段の生活でも、人と生活するための協調性や仕事での配慮など、アウトドアで学んだ経験が役に立っていると感じることがあります。

みらいの森では「生きる力」を育むことを目的としていますが、れいなさんの考える「生きる力」とはどのようなものですか?

コミュニケーション力が生きる力だと思います。人は、一人では生きられません。生きているから人と関わるし、支え合うし、一人だったら何もできないと思っています。

今後みらいの森とどのように関わっていきたいですか。

卒業後も続けている、今の関係を継続したいと思います。今でも相談を聞いてもらったり、アドバイスしていただいたり、イベントに参加させてもらうことで支えていただいていると感じています。


みらいの森のプログラムに参加してくれたれいなさんから、素敵なメッセージの数々を頂きました。インタビューをした当日は、れいなさんは皇居ウォークに卒業生ボランティアで参加してくれ、同じくLITを卒業した仲間と会い、近況を報告できるのはうれしいと笑顔で語ってくれました。

みらいの森では、子どもたちが継続してプログラムに参加することに大きな意義があると信じています。子どもたちが安心して学び、成長できる場を提供し続けるためには、皆さまからの継続したご支援が必要です。

子どもたちの成長を一緒に見守り、生きる力を身に着ける機会を子どもたちに提供し続けられるよう、マンスリーサポーターとしてみらいの森コミュニティーに加わっていただけないでしょうか?

今後も、1人でも多くの子どもたちの幸せで実りある成長と自立を支援していけるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。

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