卒業生プログラム
卒業生の制作映画上映会withモルガン・スタンレー
先月、私たちはモルガン・スタンレーのみなさまと一緒に、特別な映画上映会とインタビューセッションを開催しました。今回登壇したのは、幼少期から児童養護施設で育った経験をもとに映画を制作した、みらいの森の卒業生です。モルガン・スタンレーのみなさまには2018年より大切なスポンサーとして、小学生から卒業生のサポートまで、多大なるご支援をいただいています。かつてのキャンプ参加者が映画監督としてオフィスに戻ってきた姿は、長年にわたる継続的な支援がもたらす成果を象徴する、非常に感慨深い瞬間となりました。

立派なステージと大きなモニターが設置された会場には、「家族」の在り方に関心を持つ「ファミリー・ネットワーク」のメンバーを含む、約30名の社員のみなさまが集まりました。みらいの森の簡単な紹介に続き、観客のみなさまは、2025年の蓼科高原映画祭で入賞を果たした映画を鑑賞いただきました。上映後、卒業生がステージに登壇し、自身の歩みと制作の舞台裏について語りました。非常にパワフルで個人的な物語を監督する上での葛藤や、みらいの森で培ったリーダーシップスキルやレジリエンスが、いかにその困難を乗り越える助けになったかについて、自身の言葉で伝えてくれました。
Q:なぜ今、この物語を伝えることが重要だと感じたのですか?
「映画が完成した当初は、自分の人生の大きい葛藤を映画にしたことが恥ずかしく、自信がありま せんでした。その後映画祭に入賞したりして、施設の職員をはじめ、少しずつ多くの人に見てもらえる ようになり、見てくれた人が、実際に施設で暮らす子どもたちの抱える葛藤がダイレクトに伝わってきて、「この作品は福祉に最前線で関わる人や、ボランティアとして私たちに関わってくださる人達に見て欲しい、ニーズがある!」と言ってくださり、私がこの映画をたくさんの人に伝える意味を感じました。」
Q:みらいの森での経験は、映画制作にどのような影響を与えましたか?
「みらいの森で、LITとしてチームワークやリーダーについて学べたことは本当に大きかったです。 映画制作はそれぞれの部署の職人が集まって一つの作品を仕上げます。それも、私は映画監督 (プロジェクトリーダー)として活動していたので、本当にみらいの森で先に予習として経験できていたこと は自信にもつながり、制作中はみらいの森での経験を応用して考え、映画を完成できたと思います。」
Q:映画祭で評価されたことは、どのような意味を持ちましたか?
「自分のしたことが他の人の、人生のほんの一部としてポジティブに影響することを初めて経験して、自分の人生 の中で大きな出来事となりました。すごく嬉しかったので、これからも頑張って少しでも誰かの力になれるように頑張っていきたいと思いました 。」
Q:観客のみなさんに、どのようなメッセージを受け取ってほしいですか?
「家族というものが何かは、私にはまだわかりません。ただ、誰かを大切に想うこと、誰かのそばにいること、自分を想ってくれる人がいること、そして誰かの力になれることは、とても美しいことだと思います。この映画を通じて、みなさんにそれを振り返るきっかけを持っていただけたら嬉しいです。」
Q:現在、施設で生活している子どもたちへメッセージはありますか?
「みなさんのことを応援し、幸せな人生を願っている大人が社会にはたくさんいるということを、心から伝えたいです。みらいの森に参加しているみんなは本当に素晴らしい存在です。これからもいろいろな経験を通して成長し、その道のりを楽しんでください!」
イベントの最後には、卒業生に、社員のみなさまから温かいコメントとともに、花束とメッセージカードが贈られました。満面の笑みで会場を後にする彼女の姿は、私たちが共に築き上げている長期的な支援の価値を改めて実感させてくれるものでした。モルガン・スタンレーのみなさま、継続的なパートナーシップ、そして卒業生が自分の声を届け、輝ける場を提供してくださり、心より感謝申し上げます。