2023年3月、みらいの森は設立10周年を迎えました。資金や人材面から「継続した活動が難しい」と言われているNPO業界で、10年間子どもたちの成長を見守ることができたのは、みらいの森を信じてご支援くださっているみなさまのおかげです。あらためて心より感謝申し上げます。

この10年は
「Impact/インパクト」
「Growth/成長」
「Adaptability/適応力」
の3つの言葉で振り返ることができます。

初めてのサマーキャンプから、プログラムを重ねるごとに目の当たりにする、子どもたちへの「インパクト」の大きさ。また、初めて会った時に9歳だった、くりくりの目をした男の子が、キャンパー、リーダー実習生を経て、この3月に立派な青年として卒業を迎えたように、子どもたち1人1人の「成長」、そして団体としての「成長」も実感します。そして、私たちの大切なパートナーでもある児童養護施設の職員さんとの対話を大切に、子どもたち、そして職員さんのニーズに沿うよう、プログラムの形と方法を「適応」させ、激変する世の中の状況に対応してきました。

もちろん、卒業を目処に子どもたちの成長が終わるわけではありません。むしろ、施設を退所してから、「生きる力」が本当に必要になります。彼らの人生は、これから始まるのです。これから10年、20年と、変わり続ける社会の中で、みらいの森はどのように彼らの夢の実現をサポートすることができるのでしょうか。

これからのキーワードは
「Sustainability/持続可能性」
「Community/コミュニティ」
「Dream/夢」です。

みらいの森を頼りにしてくれている子どもたちのため、団体としてどのように活動や居場所を「提供し続ける」ことができるのか。10年続いたからこそ果たさなければいけない責任だと感じています。また、これまでの活動を通し、ご協力くださった多くのみなさまと一緒に、みらいの森に関わることを誇りに思ってもらえるような、より温かい、より強い「コミュニティ」を作り上げていきたいです。そして、「夢」。子どもたち1人1人が夢を叶えられるように、そして「居場所・拠点となるキャンプサイトを手にいれる」という、みらいの森の団体としての夢を掲げ、笑いあり、涙ありのチームワークで今後も歩んでまいります。