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私が支援する理由 vol.5 柴田大吾さん
シリーズ第5回: みたけレースラフティング、柴田大吾さんのストーリー
10周年を迎えたみらいの森では、多方面から継続的にご支援いただいているみなさまにインタビューをさせていただき、みなさまの「想い」をお届けしています。共に歩んできた大切なパートナーさんとして、みらいの森との出会いや、継続的にサポートいただける理由など、これまでの軌跡を振り返りました。
今回は、みらいの森のラフティングプログラムのパートナーとして長年ご一緒させていただいております、みたけレースラフティングの柴田大吾さんにお話をうかがいました。
柴田さんは、ラフティングプランナーとして、大会運営、宿の運営もされています。又、リーブノートレイスジャパンの理事を務められ、アウトドアのアクティビティを行うと同時に、リバークリーンとして多摩川などの清掃や環境をまもりつつ楽しめるアクティビティを考案されています。
ご自身の活動について教えてください。
私は、東京都青梅市の御岳を拠点にラフティングプランナーとして活動しています。御岳には2010年に引っ越してきました。それまでは、四国や群馬、オーストラリアでラフティングのガイドの仕事をしていました。御岳に引っ越した頃からラフティングプランナーとして、主に大会・イベントの運営を行ったり、大会に出る選手のコーチをしたりしてます。ちなみにラフティングプランナーという名前は自分で決めました!
みらいの森とは、ラフティングプログラムで子どもたちと接したり、宿に泊まってくれるLITの高校生のメンバーと交流したりしています。
どのようにしてみらいの森に出会いましたか?
共通の知り合いに、児童養護施設の子どもたちを対象にラフティングを一緒に企画してくれるパートナーを探している団体があると紹介してもらったのが、みらいの森のジェフさんとこずえさんでした。ジェフさんは、自分のラフティング選手時代のコーチの知り合いで、もともとジェフさんも多摩川でラフティング会社をされていたという事もあり、つながりがあったんですよね!
みらいの森のミッションや目的をご紹介いただいた後、「是非やりましょう!」と話が進み、2016年の夏に最初のラフティングプログラムを行いました。
みらいの森を継続して支援をしている理由はありますか?
支援をしているという感覚はないですね…ですが、ジェフさんとこずえさんがすごく素敵な人だなと感じたからというのはありますかね。みらいの森のメンバーの方が御岳に来て、新たな繋がりを作る事が出来たり、話をして刺激を受けるのは、自分自身はもちろん、その他のスタッフや御岳にもいい影響を与えてくれているなと感じるんです。なので、支援をしているというよりも、面白いし、意義のある事をされていると思うので、出来る事があれば一緒にやらせていただいているという感じです。
みらいの森の子供達とのラフティング体験で思い出に残っていることを教えてください。
ある夏、Tくんという男の子が参加してくれ、ちょうど息子と歳が一緒で、ラフティングプログラムで同じボートに乗りました。そこでちょっとハプニングがあって、ボートがひっくり返ってしまったんです!まだ小学校低学年だったTくんは水が怖くなってしまい、ラフティングも途中でリタイアすることになりました。本当に怖かったと思いますし、川が怖いという状態にしてしまったのは、ガイドとして申し訳ないと思います。
そこからTくんは、しばらくはラフティングには参加してくれませんでした。でも、3年くらい経って、意を決してまた参加してくれたんです!その時も同じボートを担当したので、これまで以上に慎重に、ハプニングを起こさないようにし、無事ゴールまで辿り着きました。振り返りの時間に、勇気を出して、リベンジをしてくれて、ラフティングが楽しかったと話してくれたのが、一番嬉しかったです。その時に、Tくんが私に、ラフティングうまくなったねって言ってくれました笑。その後は、継続して参加してくれるようになりました。
みらいの森の活動の特徴は何だと思いますか?
みらいの森の大きな特徴だと感じるのは、高校生LITのメンバーですね。自分もラフティングを楽しみたい中、スタッフとして動いてくれています。ライフジャケットやヘルメットの付け方など、本来インストラクターが説明するところに関わってくれて、年下の小学生の子たちに積極的に教えてくれます。怖がっている子がいないか気にかけたり、話しかけて不安を取り除いたりしてくれています。単純に助かるのもありますが、LITが自分より年下の子達も楽しめる様に試行錯誤して、毎回彼ら自身成長をしているんです。
他にも、チャレンジできるという点があります。失敗しても大丈夫!と思いっきりチャレンジできる環境が良いなと思います。失敗をできる場所を作る事は、みらいの森の方たちが大切にしている価値観だなと感じます。自分がラフティングをしている時に感じることと一緒なんですよ。コース選びが上手くいかずに、ボートがひっくり返ったりとか、川の上では思うようにいかない事が多いです。でも、失敗の後に改善点をみつけて、その後どうしようかと考える事が出来るんです。これは日常生活でも同じで、失敗したからこそ改善できるんですよね。そういった面から、みらいの森が伝えているような「挑戦するから失敗する」っていうのがすごくいいなと思います。
子どもたちにとって、どのような存在になりたいですか?
何かあったときに子どもたちが会いに来てくれる存在になれたらな、と思っています。みらいの森でラフティング含め、御岳という場所で色々なアクティビティに参加した子どもたちが、その後1人で来るかもしれないですし、ちょっと先の話になるかもしれないですが、結婚したりして家族で遊びに来たりするかもしれません。そんな時に、親戚のおっちゃんがいるくらいの感覚で、特に何か用事がなくても寄ってくれるような関係性を作っていきたいと思っています。
御岳には、自分自身、自然がいいなと思って暮らしているので、「人と一緒に自然の中で何かをするのは楽しい」とか、「自然の中の活動は気持ちがいい」とか、ポジティブなものを感じてもらいたいなと思いますね。子どもたちがもっともっと御岳を好きになってくれたら嬉しいです。
みらいの森では、子どもたちが継続してプログラムに参加することに大きな意義があると信じています。子どもたちが安心して学び、成長できる場を提供し続けるためには、皆さまからの継続したご支援が必要です。
子どもたちの成長を一緒に見守り、生きる力を身に着ける機会を子どもたちに提供し続けられるよう、マンスリーサポーターとしてみらいの森コミュニティーに加わっていただけないでしょうか?
今後も、1人でも多くの子どもたちの幸せで実りある成長と自立を支援していけるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。
シリーズ第1回:Knights in White Lycraの共同創設者、ロブ・ウィリアムズさん