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私が支援する理由 vol.4 鈴木亜希子さん

シリーズ第4回: 英会話ハイキングガイド、鈴木亜希子さんのストーリー

10周年を迎えたみらいの森では、多方面から継続的にご支援いただいているみなさまにインタビューをさせていただき、みなさまの「想い」をお届けしています。共に歩んできた大切なパートナーさんとして、みらいの森との出会いや、継続的にサポートいただける理由など、これまでの軌跡を振り返りました。

今回インタビューにご協力いただいたのは、キャンプスタッフの鈴木亜希子さん。英会話ハイキングのインストラクターとしての活動を行う他、東京オリンピックや福岡世界水泳選手権の設営に関わる通訳や、教育機関で海外生活の体験について講演、インバウンドツアーのガイド及びガイド育成、ツアー手配業務を行うなど、幅広い分野でご活躍されています。

みらいの森では2015年からキャンプスタッフとしてサマーキャンプや週末日帰りプログラムに参加いただき、子どもたちと長期的に関わってくれています。

亜希子さんは、「アウトドアに人生を救われた経験」や「みらいの森の活動が、児童養護施設の子どもたちだけでなく、スタッフとして参加した自分自身も成長させてくれたこと」がきっかけとなってみらいの森を継続的に支援していると、熱い想いを語ってくれました。


みらいの森ではキャンプスタッフとして活動にご参加いただいていますが、アウトドアにはもともと興味があったのですか?

アウトドアに興味を持ちはじめたのは27歳のころです。それまで映画の配給会社に勤めていたのですが、仕事上での悩みを上司や同僚に打ち明けることができず、だんだんとストレスが溜まり、うつ病になってしまいました。最終的には退職をし、次の仕事を探そうと思ってました。

退職した後に気分転換で熊野古道へ登山することになって。それまで全然登山とかしかしたことないんですけど、夏の暑い時期ですごい汗をかいてなんか色々スッキリしたんですよね。今まで悩んでいたこともちっぽけな感じがしてきて、肉体的にも精神的にもスッキリすることができました。

その経験があってから、アウトドアに興味を持ち始めました。アウトドアに関わる仕事がしたいと思うようになって、長野県八ヶ岳の山小屋(硫黄岳山荘・夏沢鉱泉)で働いたり、ニュージーランドのミルフォードトラックのガイドとして働きました。そして、その後にみらいの森と関わるようになりました。

みらいの森と出会ったのは何がきっかけですか?

2015年に、ニュージーランドから帰国をして日本で仕事を探しているときに出会いました。日英の言語を使い、夏を追いかけてフレキシブルに仕事をしている仲間から紹介いただいたのがきっかけです。埼玉県秩父のとても大きなキャンプサイトで行われたサマーキャンプに、キャンプマネージャーとして参加しました。その後、キッチンリーダーやサポート、日帰りプログラムのボランティアとして、関われる時に、関われる形で携わってきました。直近では、クリスマスプログラムやラフティングに参加しました。

みらいの森のキャンプスタッフとして、アウトドアが子どもたちに与える影響など実際に感じることはありましたか?

児童養護施設で育っている子どもたちは心にトラウマを抱えていることがあって、どんなに話しかけても話しかけてくれない子ともいました。

その中で、すごく印象に残っている男の子がいて、その子は私が参加した1年目と2年目のキャンプに来てくれました。その子はキャンプ1日目は全然話をしてくれず、何も話さなかったんですけど、色々なアクティビティを一緒に行って、3日目になると少しずつ話してくれて、笑ってくれたんですよね。

最終日に帰るときには、心が通じている気がしてすごい嬉しかったです!次の年もまたキャンプに参加してくれて再会することもできました。

アウトドアな環境だからこそ、少しずつ心を開いてくれたのかなと思って。私はアウトドアには、人と人の心を通わせる力があると思っています。

2015年に初めて参加してから、これまで何度もプログラムに参加いただいています。継続的にみらいの森へ関わりキャンプスタッフとして支援してるのはなぜですか?

みらいの森にキャンプスタッフとして関わったときに、自分自身をすごい成長させてもらって、今の自分があるのはみらいの森のおかげだと思っています。特に国際色豊かな仲間と同じ志を持って活動することで、「チームワーク」というのを学ぶことができました。

私は最初は自分だけが頑張ればいいと思う方で、共同作業をすることがそこまで得意ではなかったんです。みらいの森のスタッフでのキッチン業務も最初は一人でやっていましたが、スタッフの方に「みらいの森のキャンプはみんなで創り上げるもの」と教えてもらってから、みんなで一緒にやるようになりました。今、私は英会話ハイキングで人と関わる仕事をする中で、お客様とチームみたいな感じで一緒にハイキングを楽しんでいます。

このような考え方ができるようになったのもみらいの森のおかげで、みらいの森がなかったら今こういう風に仕事ができていなかったと思っています。みらいの森を継続的に支援させていただいているのも、やっぱりチームワークという大切なことを教えてくれたことへの恩返しという側面が強くありますね。

最後に、これから支援を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

子どもたちへの支援の形として、絶対にアウトドアじゃなければいけないってことはなくて、音楽とか芸術とか色んな方法があると思います。だけど、心を開いてくれる子どもたちを実際に見てきて、私にとって、アウトドアをツールとして活用するみらいの森の方法は間違いないと思っています。だから、みらいの森の活動は子どもたちの未来を切りひらき、夢を持ち、叶える役割を担ってくれているのだと思っています。


みらいの森では、子どもたちが継続してプログラムに参加することに大きな意義があると信じています。子どもたちが安心して学び、成長できる場を提供し続けるためには、皆さまからの継続したご支援が必要です。

子どもたちの成長を一緒に見守り、生きる力を身に着ける機会を子どもたちに提供し続けられるよう、マンスリーサポーターとしてみらいの森コミュニティーに加わっていただけないでしょうか?

今後も、1人でも多くの子どもたちの幸せで実りある成長と自立を支援していけるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。

シリーズ第1回:Knights in White Lycraの共同創設者、ロブ・ウィリアムズさんのストーリー

シリーズ第2回:みらいの森プログラム卒業生、れいなさんのストーリー

シリーズ第3回:英会話ハイキングガイド、鈴木亜希子さんのストーリー