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私が支援する理由 vol.6 かっぴー
シリーズ第6回: みらいの森卒業生、かっぴーのストーリー
10周年を迎えたみらいの森では、多方面から継続的にご支援いただいているみなさまにインタビューをさせていただき、みなさまの「想い」をお届けしています。みらいの森と共に歩んできた大切なパートナーさんとして、みらいの森との出会いや、みらいの森のアウトドアプログラムの魅力など、これまでの軌跡を振り返りました。
今回インタビューにご協力頂いたのは、小学3年生からほぼ毎年プログラムに参加してくれている2023年春に高校を卒業したLITプログラム卒業生のかっぴーです。「LIT」とは、Leader in Training・リーダー実習プログラムの略称で、2017年度からスタートした「自立」に焦点を当てた高校生向けの年間プログラムです。参加者は、毎月のアウトドアプログラムにスタッフとして参加し、サポートされる側ではなく、サポートする側に回ります。そこでのリーダーとしての体験や、プロジェクトマネージメントやパブリックスピーキングなどのワークショップを通して、自立後の生活に直接つながるスキルを身に着けます。
今年から専門学校に進学し、新生活に奮闘中のかっぴーに、みらいの森について語っていただきました。
簡単な自己紹介をお願いします
かっぴーです。カピパラに似ているからということで名付けてもらい、LITとしてのあだ名も、かっぴーでした。今春から専門学校で制御技術の勉強をしながら、生活のために週4で飲食系のアルバイトをやっています。マイブームは恋愛系アニメを見ることです。
みらいの森とはどのように出会ったのですか?
小学3年生の時に施設の職員さんに勧められたことがきっかけです。最初は「楽しそうなキャンプだな」ほどの軽い気持ちで参加したら、来年も行こう!また行こう!とどんどんハマっていきました。中学3年生までは楽しくキャンパーとして参加していましたが、高校に入ってからはリーダー実習プログラムの参加者として、プログラムをキャンパーに提供する側としてみ、自分が楽しんだのと同じくらい、みんなに楽しんで欲しいという気持ちが芽生えてきました。
今まで参加したプログラムで、キャンパーとして一番の思い出を教えてください。
一番楽しかったのは中学3年生の時に参加したサマーキャンプです。毎年参加する度に「Camper of the Day」という賞を頂いていたのですが、その年は僕ではなく、施設の職員さんが受賞してとても悔しい思いをしました。今年はもらえないんだ、と悔しかったのですが、最終日に一番プログラムを楽しんだ「レジェンド」として賞をいただきました。キャンパー時代も、僕の作ったルールや持ち込んだゲームが次のプログラムでも採用され、みらいの森の伝統のようになっていきました。誰よりもみらいの森を楽しんでいるということで、以来自他ともに認める「レジェンド」になりました。サマーキャンプのチーム対抗アクティビティのみらいの森オリンピックを「モリンピック」と名付けたのも僕で、とても誇らしいです。
リーダー実習生として一番の思い出、また学んだことを教えてください。
LITに参加するためには面接があるので、意気込みをアピールして参加を勝ち取りました。参加してみて、どのプログラムでもキャンパーが常にキラキラして見えることがとても印象深かったです。そして、LITとして僕もムードメーカーとして盛り上げて、キャンパーが楽しい時間を過ごせるように自分も貢献できたと感じています。
また、苦労したのは、週末の日帰りプログラムでチームリーダーを任された時にうまくいかなかったことです。自由なキャンパーがたくさんいて、まとめるのが難しく、自分はあまりリーダーには向いていないのかなと思いました。ただ、何度も挑戦することで、指示される前に自身で考え、率先して行動することができるようになりました。現在のアルバイト先でも、品切れになりそうな商品に気づいて自主的に倉庫から補充することができるなど、今の日常生活にも学んだことを活かせています。
みらいの森のプログラムの魅力について教えてください。
普段の生活では自分を出すことができず、人間関係などで我慢することが多いのですが、プログラムに参加している時は、心のままの自分の素を出すことができることです。
みらいの森のプログラムに参加してどんな学びがありましたか?
未経験のことに挑戦すると、それがいつか自分の将来に役立つということを実感しました。みらいの森のプログラムで、「知らない人に挨拶をする」「文化や価値観の違う人たちと交流する」「チームでプロジェクトを回す」などに挑戦しました。それまでは人見知りで、知らない人と話すことはとても苦手だったのですが、今では臆せずにどんな人とも交流できるようになりました。みらいの森は自分の新しい可能性を発見できる場所だと感じています。
今後みらいの森とどのように関わっていきたいですか。
卒業後もずっと後の世代の子ども達にも、自分が経験したことを伝えていきたいと思います。今後も「レジェンド」として自分自身の行動で示していきたいです。みらいの森と一緒に過ごした時間は、今振り返るとあっという間でしたが、僕の青春時代のほとんどはみらいの森で過ごしました。今後みらいの森に参加するキャンパーやリーダー実習生には「今を思いきり楽しんでください」と言いたいです。
将来はどんなことに挑戦してみたいですか?
国内の世界遺産を巡ってみたいです。10年後くらいには海外の世界遺産も訪ねてみたいです。実は1月にLITプログラムのプロジェクトとして、広島の原爆ドームを訪れました。その際、アメリカ側は「早く戦争が終わってほしい」という想いで原爆投下をしたということを知りました。そういった経験から、自分の考えが全て正しいわけではなく、他の見方もあるということを知ることができました。今後も新しい場所、新しい事、新しく出会った人々を通じて、自分の新たな可能性を発見していきたいです。
みらいの森では、子どもたちが継続してプログラムに参加することに大きな意義があると信じています。子どもたちが安心して学び、成長できる場を提供し続けるためには、皆さまからの継続したご支援が必要です。
子どもたちの成長を一緒に見守り、生きる力を身に着ける機会を子どもたちに提供し続けられるよう、マンスリーサポーターとしてみらいの森コミュニティーに加わっていただけないでしょうか?
今後も、1人でも多くの子どもたちの幸せで実りある成長と自立を支援していけるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。
シリーズ第1回:Knights in White Lycraの共同創設者、ロブ・ウィリアムズさん